※稼働品ですが、動作時間は計測していません
■キズ汚れ程度
風防:中
裏蓋:中
ベゼル:中
ベルト:
カレンダー:早送り不可
スポーツマン(Seiko Sportsman)シリーズの概要
まず「スポーツマン」シリーズ全体について:
スポーツマンは、1960年代にセイコーが提供していた比較的エントリークラスの手巻き腕時計ライン。実用性とコストパフォーマンスを重視したモデルです。
デザインは初期は比較的クラシックで薄型、1960年〜1963年頃。以降は少しスポーティーな要素を取り入れた大きめのケース/メッキ仕上げなどが増えていきます。
ムーブメントは手巻きで、代表的なキャリバーに 6602 系列などが使われています。
型番 88-2990 の特徴と仕様
「88-2990」のモデルについて、以下の仕様が確認できます:
項目 内容
製造時期 1966年(昭和41年)製。
ムーブメント Cal. 6602B、手巻き。石数 17石。
日付表示 あり。
ケース素材/仕上げ ステンレスメッキ(クロームメッキなど)。
文字盤色 銀色系(シルバーもしくはシャンパン系)、あるいはシルバーサンバースト調など。
サイズ ケース径およそ 36.3mm(リューズ含まず)、厚さ 9.4mm という個体情報あり。
機能・その他 秒針停止機能は無いモデル。メッキの剥がれがあるものもある。非防水仕様。
このモデルが持つ意義をまとめると:
エントリーレベルの実用時計
手巻きムーブメント、17石、日付付きという仕様は、当時として十分な機能を持ちながら価格を抑えた実用モデルであることを示します。高級モデル(Grand Seiko、King Seiko など)よりは手に入りやすい価格帯。
デザインの変遷を反映
1960年代半ばのデザイン傾向が見られます。比較的大きめのケース径(当時として)、日付機能の追加、メッキケース。こうした変化は、「クラシック → よりポピュラーで使いやすいスタイル」への移行を表しています。
生産技術・コスト効率の工夫
メッキケースによりコストを抑えつつ見栄えを保つ、比較的シンプルな手巻きムーブメント。製造コストを抑えて量産に向いた仕様。
後のシリーズへの繋がり
スポーツマンシリーズは後に、セイコーの「5」シリーズ(Seiko 5/Sportsmatic 5 など)の実用性重視モデルへと展開が見られることから、そちらへの布石的な役割もあったと考えられます。
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